日本語320L作者全員

私立調査員
青木繁

2004年秋学期
by 日本語330L

今は2050年。ここはアメリカのテキサス州というところにあるオースティンという町。私は荒れた暗い道を歩きながら、雨の音の中のどこかから、この町の数億人の泣き声が聞こえてくるような気がした。やっと自分のオフィスに着いて事務所への階段をおりていくと、外から警察のホバーカーのひくい轟音(そうおん)がしばらくじゃましたけど、ドアに着くまでにまた過去のことを考え込んでいた。ドアの外にかすかにきらめく文字で「青木繁(あおきしげる):私立調査員」と書いてあった。

「きらめくペンキを買って来なきゃだめねー。」と私の秘書、ローズに言われた。
「お金がないし、ペンキは高いし、。。。」
「それに依頼人はだれもいないからね。」と、ローズは私の言うことを先にいってしまった。
「もっと宣伝に投資すべきなの!だれもその看板を読めないわ。廊下が暗いから。」

その時、廊下から人の足音が聞こえてきた。でも、廊下が暗かったので、事務所に着く前に、その人は何回もつまずいちゃって、私とローズはクスクスと笑った。「きらめくペンキを買う代わりに、電球を買うべきだね。まあ、とりあえず、あのかわいそうな人を助けてあげよう」とローズに言って、廊下に出た。いつの間にか、つまずいた人はドアの前に着いていて、大きい声で「なぜ助けてくれなかったんだ?!」とどなった。名前さえ聞けないほど私とローズはおどろいた!大きい声でどなったことでおどろいたわけじゃなくて、この人がズボンをはいていなかったから。やっと、みんながなんとなく落ち着いた後で、私は正式に自己紹介を始めた。「こ。。。こ。。。こんにちは、青木繁と申します。30年間くらい前から日本の警察(けいさつ)に仕えているけど、去年このオースティンという町に引っ越して。。。」と言い始めたけど、言い終わる前に、この人は「もういい、お前のことはかまわない。大変な問題があるんだ!」と言ってわりこんだ。そこで、ローズはノートを書きながら、この「おだ・のぶなが」という人に自分の問題を説明してもらった。おださんによると、2050年に資源(しげん)が非常に少なくなってきたので、テキサス州の政府は最近ズボンのぬのを保存(ほぞん)するためにズボンを禁止する法律を作ったそうだ。それで、夕べ、オースティンの軍隊がおださんの家に無理やりに入ってきて、おださんのズボンを全部うばっていった。おださんはこの散々な話を伝えてくれた後で、シクシク泣き始めた。普通、私はオースティンの軍隊とけんかしたくないけど、ズボンを盗んで、人を泣かすのを許すわけにはいかなかった!まず、オースティン軍の将軍と話し合うつもりだったけど、出かける前に電話が鳴った。

受話器を取ったら、だれかが「一人か?」と言った。まごついて、私は「ええ、だれですか。」と聞いた。かれは「そんな時間はないよ。」と言った。「今から五分ぐらいですし屋の前で私に会え。目だたないようにしろよ。」

頭の中が真っ白になったから、オーバコートを着て、かさと銃をつかんだ。「また来る」と劇的に言って、出ていった。水たまりを避けながら、街を歩いて、通りを曲がって、すし屋に近づいた。時計を見て、「あの人はどこかな。。。」と思っていた。ドアに着いて、そこでしばらく待っていた。突然ブラインドからスパイをしている目に気付いた。それから、弱々しい老人がドアを開けて、私はちょっとびっくりした。とつぜん、「青木さんでしょう。どうぞ、こちらへ。」「それはちょっと…」と思ったが、依頼人だったために、行かなくてはいけなかった。

すし屋の中では何も見えなかった。暗くて、電気が消えていた。「青木さん、どうぞ座って下さい。」「うん。じゃ、おばあさん、どうやって手伝いましょうか。」
すると、だれかが横から、「おばあさんには関係ない。私がお前の依頼人だ。先に電話で話した。」
この声…誰の?きっとこれは男の声。でも、この人、会ったことがある?
「あのう…お名前は?」
「名前はない。一つ聞いてもいいか、青木さん。なぜ銃を持っているんだ。今夜誰か殺す気かい。」
「いや…これ…なぜ…」
この人はなぜ銃のことを知っているんだ!
「青木さん、聞いて。電話する前に、おだという人と話したかい。」「…!なぜ知ってるの?あんた、誰!?」「それは青木さんの問題じゃない。今、よく聞いて。おださんは悪いことに係っているから、おださんと会わない方がいいよ。」
「これはズボンのことでしょ。おださんのズボン、どこ?知ってる?」
「青木、これはズボンのことじゃなくて…」「ズボンじゃないか。じゃ、なぜ私はここにいるだ?」「今会った理由は青木の安全のため」
「うそつき!もう行くよ!」

私は立って、外に走って行くところだったが、何か私の頭の後ろにぶつけられて、目の前が全部黒くなった。その時、ローズらしい声が聞こえた。
「急いで。今夜私たちは終えなくてはいけません。」
その後、何もおぼえてなかった。
五時間後におきた。暗い路地のダンプスターに行ったが、だれもいなかった。誰かに私のオーバコートと銃をとられた。ダンプスターを出て、事務所に帰ることにした。
でも、事務所に着いた時に、かぎがかかっていた。かぎをオーバコートのポケットに入れてあったから、ドアが開けられなかった。ドアをたたきながら「ドアをあけて」と言ったけどドアが開かなかった。

突然外から何か聞こえた。音のもとをさがしに外に行ったら、私の車のまどが全部わられていた。車の中にはうんてんせきに封とうがおかれていた。その封とうのなかみは脅迫状であった。
「銃とオーバコートがほしかったら、テキサス大学のタワーに夜の九時に来い。そして、おださんを連れてくるように。」
そこですぐにローズといっしょにおださんに連絡をとり、秘密警察にも連絡をとり、行くじゅんびをした。
「どんな人だろう。。。どうして車のまどをこわさなければならなかったんだろう。。。まあとにかく、秘密警察がタワーに来てくれるからいいだろう。何とかなる。」
ローズもおださんもちょっと心配そうな顔をして同意した。テキサス大学のタワーに着いたのは夜の八時五十五分だった。ぎりぎりだったけど、その間に、ほかのところで宇宙人の軍はインドに侵入するために準備をしていた。でも、それは私達にとって大したもんだいじゃない。いま、タワーの頂上で何がおこるかと、とても心配していた。そして、もう一つのことについても心配していた。。。
「私のひみつがもれたら、どうしよう?」 
「私がロボットだということを誰にも知らせられない。」
階段を登り始めた時、ほかのことを考えようとしていた。
もうすぐ九時になるけど、まだ誰もいなかった。

「ふぅん…これは悪い夢か…」
階段で座り、空を見た。曇りだったから、月が見えなかった。車の音も動物の音も何も聞こえなかった。ついうとうとした。
タワーの鐘が聞こえた。
一、ニ、三…
「ええ??タワーの時計が2020年に壊れた…!」
四、五、六…
遥かな足音が聞こえてきた。
七、八、九…
影法師を見た。「だ、誰かいる??」
十時。
「ええ?あんた!どうしてここに…  

 

終わりの章(しょう)#1

「うちゅうじんだった」

by ヘリング ニコール

私と同じロボットの友達がかけてきた。

「どうしてここにいるの!!??私たちが一緒にいるのが見つかったら、ロボットの国に追い出されるよ!!あぶないじゃない!」

「それは分かっているよ! だけど色んな変なことが繁くんに今起こっているでしょ!!!僕、どうしてか分かる。聞いてくれ!だけどここは危ないから、僕の家に行こう!」

三十分後。。。

「あなたのオフィスにきたおださんはロボットたちを追い出す政府の人ですよ。そしてすごく危険な人です。この情報は政府の通告者からきて、ロボットの国にとどきました。私はロボットの国からこのニュースを聞いて、繁くんに警告にきたんだよ。」

「ほんとに!すごいニュースだね!僕に言いに来てくれてありがとう。じゃどうしよう!」

「ロボットの国の政府は、今、人間の世界はあぶなすぎるから、すぐ家にかえって、パッキングしてロボットの国にかえりなさいといっているんです。

僕もそう思う、繁くんは?」

「うん私もそう思う。ローズもロボットだから、ローズも来るね。」

「わかった、だけど早くして、時間がないよ。」

そして、誰かが気がつく前に繁さんとローズはロボットの国に逃げた。

 

終わりの章(しょう)#2

精神科医とアポイント」

by エワ・マネク

「ええ?あんた!どうしてここにいますか」

私の母は階段の上に立っている。

『繁、いつ結婚するつもりですか?お父さんと私たちは孫息子をほしい。。。』

「あおきさん」

「お母さん、私は今仕事中ですが。。。」

「あおきさん!」

「はい、せんせい?」

『この夢は面白いですが今日の時間は終わりました』

『ああ、もうおわったか。はやいですね』

『ええ、まあ。でも来週また予約があります。』

『そうですね。でも、先生は私の夢をどう思いますか。』

「はい、これはいいお茶です。これは毎晩飲むと必ずもっとよく眠られると思います。さらに、眠る前にお酒を飲むといいと思います。」

「ああ、そうですか。じゃあ、ありがとうございます。失礼します」

「さよなら。」

 

おわり

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