story telling project

   

私の一番こわかった時

デービット・ト
412L, 2008年春がっき

 じつは、十六年前に、一番こわかったことがあったんですよ。あの時、私のりょうしんは新しい家に住みたがっていたんですけど、たくさん家を見たんです。それで、ある日、りょうしんは私と妹をその家に連れて行ったんですね。あ、私たちの不動産屋はなぜか知りませんでしたが、その家にだれも長い間住んでいなかったんです。それで、私たちはその家の色々な部屋を見て、私と妹は二人でしん室を見たんですね。そしたら、しん室の中で妹はだれかと話していたんですよ。でも、二人のほかに、だれもいなかったから、ちょっとびっくりしたんです。それで、「だれと話していた? 何を話したの?」って聞いたら、私に「男の子と話していました。かれの話では、この家は悪いから、ここに住まないほうがいいそうですよ。」って言ったんですよ。でも、だれも見えなかったんです。妹の言ったことをりょうしんに話してあげたんですよ。一緒に、その子をさがそうとしましたが、だれも見つからなかったんですよ。そしたら一週間後に、不動産屋の人は私たちに「五年前に、あの家族はお父さんにころされたらしいです。」って教えてくれたから、私たちはとてもこわくなったんです。それで、あの家を買わなかったんですよ。その時から、ゆうれいを信じているんです。

2008年9月7日